佐野氏デザインの東京五輪エンブレムが中止に！「五輪のイメージに悪影響がある」

パクり疑惑が浮上していた、佐野研二郎氏デザインの２０２０年東京五輪公式エンブレムですが、９月１日に当エンブレムの使用を中止することとなったそうです。

佐野氏自ら「デザインは模倣ではないが、五輪のイメージに悪影響があるため、提案を取り下げたい」との申し出があったことを、東京五輪・パラリンピック組織委員会の武藤敏郎事務総長が発表しました。


※http://hibi-arekore.com/553.htmlより


また、武藤事務総長は記者会見で「国民やスポンサーにはご心配や迷惑を掛けた」と陳謝。しかし、肝心の責任問題についてははっきりとした説明をせず、「誰が悪かったというものではない」「佐野氏は取り下げを申し出たことで、責任を果たした」などと佐野氏をかばうような発言をしました。今まで追及の的となってきた佐野氏をかばう事は立派のようにも見えますが、一方で、「誰も悪くない」というおかしな発言。

なるほど、確かに今までの姿勢から、「パクりはない」としていますので、「誰も悪くない」、そして、誰も悪くないけど撤回する理由については「国民の理解が得られないこと」と言うのはそれなりに筋道が通っていると思います。しかし、この撤回の理由に述べたように「国民の理解を得よう」という姿勢はこれまでの組織委員会には全くなかったように思えます。

人気投票や公募など、国民の意見を取り入れる方法はいくらでもあったにも関わらず、それをせず、このような問題を引き起こしてしまった以上、組織委員会、審査委員会、デザイナー間の関係を怪しまれても仕方がないように思えます。

新しいエンブレムは改めて公募して選ぶ方針だそうです。私としては、「公募と銘打ちつつも裏では…」なんてこといくらでも可能だと思ってしまいますが、ここは素直に「国民の理解を得ようという取り組み」として受け取っておこうと思います。

新・国立競技場やエンブレムデザインなど、問題が次々見つかってはいますが、２０２０東京五輪はやはり日本中が期待している一大イベント。様々な障害を乗り越えて、良いイベントになって欲しいですものね。


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